会長あいさつ
岡山県作業療法士会
会長あいさつ
私たち、一般社団法人岡山県作業療法士会は、岡山県内に席を置くリハビリテーション専門職の作業療法士で組織する職能団体であります。
日本における作業療法士の歴史は約半世紀になりますが、本会も1976年に職能団体として結成し、日本でも比較的早期に、そして長く活動を行なってきました。発足当初は、わずか10名の作業療法士の集まりでしたが、現在、約1,200名の専門職集団へと成長してきました。
多くの諸先輩方は、患者・対象者とその家族への支援に加え、作業療法の普及・啓発において、並々ならぬご尽力をされてきたと思います。これまでの実績に恥じぬよう役員一同、精一杯、職能団体としての使命を果たしていきたいと思っております。
「人は作業をすることで元気になれる」作業療法士は、この言葉の意味を最もよく理解し、リハビリテーションの現場において実践しています。何気なくこれまで行なっていたこと、出来ていたこと。
食べたり、着替えたり、身のまわりのこと。遊び、勉強、そして、仕事。友人、仲間と話すこと。
これらの何気ない日常のことが、病気や怪我などにより突然出来なくなってしまうと、これまで出来ていたことがとても大切なことだと気づかされることと思います。だからと言ってすぐに諦める必要はありません。
出来ないこと、障害があってもあなたが望む生活をどうすれば実現する事ができるかを作業療法士は考えます。
医学的、科学的な知識をもとに、支援のための具体的な方法や段階を提示し、あなたと共に実現に向けて歩んでいきます。
「あなたの楽しみは何ですか?」「あなたが家庭で過ごすために大切なことは何ですか?」「あなたの家庭での役割は何ですか?」あなたの24時間、365日をイメージし、「したい」「する必要がある」、「する事が期待されている」、ことの実現を考えていきましょう。
岡山県内には、そしてあなたの近くには多くの作業療法士がいます。
たくさんのあなたが、作業療法士に出会い、「元気」になれることを切に願っております。
一般社団法人岡山県作業療法士会 会長西出 康晴